MOE絵本屋さん大賞2021受賞作品レビュー

「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」が2021年12月28日に発表されました。

MOE絵本屋さん大賞とは

全国の絵本屋さん3000人が最もおすすめしたい絵本30冊を決定する年間の絵本ランキングです。

「MOE絵本屋さん大賞」の他にも「新人賞」「パパママ賞」などがあります。

【月刊MOE(白泉社)が全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3000人にアンケートを実施】

この記事では「MOE絵本屋さん大賞」受賞作品の上位10位までの絵本をご紹介します。

筆者
筆者

年間600冊以上の絵本を子どもに読み聞かせる絵本マニアの筆者が、実際に読んだ感想を詳しくレビューします!

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【レビュー】MOE絵本屋さん大賞2021受賞作品TOP10

それでは「MOE絵本屋さん大賞2021」受賞作品上位10位までをレビューしていきます。

1位:あんなに あんなに レビュー

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ヨシタケシンスケ作 ポプラ社

  • 文章の長さ:全年齢向け
  • ページ数:48P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ2.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:大人

「MOE絵本屋さん大賞2021」の1位は大人気作家ヨシタケシンスケさんの作品です。

こちらの絵本は子どもに読み聞かせるというよりは大人が読んで面白いと感じる大人向けの絵本だと思います。

特に子育て中のパパママさんに読んで欲しい作品です。

子育ては「あんなに」の連続。あんなにおもちゃを欲しがってたのに買ったらすぐに飽きてしまったり、あんなに元気だったのに急に風邪をひいたり。

このお話にはたくさんの「子育てあるある」が詰まっています。

そしてあんなに小さかったのに…あっという間に大人になってしまう

子育ては、辛いことも楽しいこともあんなにたくさんあったのに、大人になった我が子を見て“まだ足りない”と思う親の気持ちに涙なしには読めません

子育てをしていると、特に子どもが小さいうちは毎日忙しく時間に追われ、子どもに振り回され、自分の時間もなかなか持てないのでついイライラしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、いつか大人になって離れていってしまうその時を考えて、今この瞬間、子どもと一緒に過ごせる時間を大切にしようと心から思える作品です。

筆者
筆者

普段は忙しくて考えられないけど子どもと過ごせる時間は、きっとあっという間。

子どもと過ごせる時間の大切さに改めて気付かされ泣いてしまいました…。

特に毎日子育てをがんばってちょっと疲れてしまったパパママさんに是非読んでもらいたい絵本です。

2位:たまごのはなし レビュー

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しおたにまみこ作 ブロンズ新社

  • 文章の長さ:6歳頃から
  • ページ数:48P
  • 読みやすさ4.0
  • 子どもウケ5.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:6歳〜
たまごのはなし あらすじ

「やあ こんにちは。わたしは たまご。いまから、わたしのはなしを するからね。よく きいておくんだよ。」

そう言ってたまごが話し始めたのは、キッチンでずっと長いこと動かず転がっていたたまごが、はじめて動き、マシュマロと出会い、はじめて喋り、そしてキッチンの外へ散歩に行くという不思議なお話です。

おこ筆者
おこ筆者

マシュマロという相棒とキッチンの外の世界へ繰り出すたまご。

シュールな絵と世界観にあっという間に引き込まれます。

お子さまにとってはシュールな絵と斜に構えたたまごの思考がツボにはいることでしょう。

そして、こちらはお子さまだけでなく大人も楽しめる作品です。

自分の思っていることは話さないと相手に伝わらないことなど、普段私達が当たり前だと思っているけどなかなか実行には移せないことに、深く切り込んでくるたまごのお話は大人も考えさせられます。

筆者
筆者

私は、お話のラストでたまごが言う「(自分は)わるいたまごかもしれないが、ふつうのたまごのときもあればいいたまごのときも たぶんある。私の中にはたくさんのたまごが隠れているんだ」という台詞がとても印象的でした。

哲学的な内容で少し難しいと感じる子もいるかもしれませんが、成長するにつれて絵本から感じることが変わってくるのがこの絵本の面白いところです。

お子さまの成長に合わせて長く楽しめますよ。

絵本から児童書への移行期におすすめの作品です。

3位:街どろぼう レビュー

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junaida作 福音館書店

  • 文章の長さ:4歳頃から
  • ページ数:31P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ5.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:4歳〜
街どろぼう あらすじ

大きな山のてっぺんにひとりの巨人が長い間ひとりぼっちで寂しく暮らしていました。

ある晩寂しくてしょうがなくなり、一軒の家を山のてっぺんにもってきてしまいます。

その後も家をどんどん山の上に持ってきて、やがて山のふもとの街がそのまま山のてっぺんに移動し、巨人の周りはたくさんの人で賑やかになりました。

巨人はもうひとりきりではないけれど、気持ちはまだ寂しくて…。

周りに人がたくさんいても、どこか寂しいと感じることってありますよね。

この主人公の巨人もそうです。結局山のてっぺんの街を離れ、そしてふもとの街に取り残された少年に出逢います。

ラストにこの少年と楽しそうに過ごす巨人の姿からは、

“自分を理解してくれる本当の友達が、たったひとりでもいればいい。たくさんじゃなくてもいい。自分の大切なものや夢中になれるものがひとつでもあればいいー。”

そんなメッセージを受け取ることができると思います。

文章の長さもページ数もやや少なめなので読みやすく、絵の綺麗さが子どもの目を惹きます。

4歳頃から大人まで長く楽しんでいただける作品です

筆者
筆者

小さな絵本に美しい絵とストーリーがぎゅっと詰まっています。

長く大切にしたい絵本に出会えました!

4位:怪物園 レビュー

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junaida作 福音館書店

  • 文章の長さ:4歳頃から
  • ページ数:40P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ4.0
  • おすすめ度4.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:4歳〜
怪物園 あらすじ

はるかいにしえの時代から怪物園はたくさんの怪物をのせて長い長い旅を続けていました。

ある夜、怪物園がうっかり玄関口をあけてうとうとしていると怪物たちが外の世界へとぬけだし、街を行進しはじめました。

怪物のせいで外に出れない子どもたちは空想の旅にでかけて…。

こちらも先程ご紹介した「街どろぼう」の作者junaidaさんの作品です。

筆者
筆者

個人的な感想になりますが、怪物のせいで外で遊べなくなり、家の中で退屈している絵本の中の子どもたちの姿が、コロナ禍の子どもたちと重なってみえました。

でも子どもたちは空想の世界では自由です。そしてそんな子どもたちの空想が怪物たちにも影響を与えます。

どんな困難な状況でも子どもたちの自由な発想こそが世界を救う宝であることを教えてくれる作品です。

怪物たちの絵は恐ろしく書かれているわけではないですが、お子さまによっては怖いと感じてしまう子もいるかもしれませんので、お子さまの様子に合わせて読み聞かせをしてみてください。

動くお城のようにも生き物のようにもみえる謎の“怪物園”。

インパクトのある絵と不思議なストーリーに引き込まれること間違いなしです。

5位:ゆめぎんこう レビュー

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コンドウアキ 作 白泉社

  • 文章の長さ:4歳頃から
  • ページ数:36P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ5.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:4歳〜
ゆめぎんこう あらすじ

“ゆめぎんこう”ではお客様の夢を買い取ってアメに変えて売っています。

でも店主のぺんぺんはこの仕事があまり好きではありません。

ある日買取の依頼が入ります。その依頼主の夢は、たくさんの流れ星ややきたてのパン、シャボン玉に入って飛ぶ夢と素敵な夢ばかり。

でもこれには理由があって…。

こちらの作品はリラックマの原作者コンドウアキさんが描かれています。

筆者
筆者

子ども向けの絵本かな?と読みはじめたら思いがけない感動ストーリーにうるっときちゃいました。

読み終わった後にとても優しく温かな気持ちになれるこちらの作品は、子どもはもちろん大人も楽しめますよ。 

可愛らしくて優しい絵は、特に女の子が好きそうですね。

6位:二平方メートルの世界で レビュー

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文/前田海音 絵/はた こうしろう 小学館

  • 文章の長さ:8歳頃から
  • ページ数:40P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ5.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:8歳頃〜

この作品は、当時小学3年生だった女の子が書いた作文がもとになっているということにまず脱帽しました。

「第11回子どもノンフィクション文学賞」(福岡県北九州市主催)小学生の部大賞受賞の作文が、はたこうしろうさんによって絵がつけられ、絵本になったのです。

3歳の頃から入退院を繰り返しているという実在する小学3年生によって、入院中の生活や孤独感・病気や家族に対する想いなどが赤裸々に書かれています。

その表現力が素晴らしく、読者にうったえかけてくるものがあり、小学生の子どもから大人まで、どの年齢の方が読んでもグッとくるものがあると思います。

筆者
筆者

私も子どもの頃からの持病があり小児病棟に入院していた時に、いろんな病気と闘うたくさんの子どもたちを見てきたので、海音さんの思いに胸が締め付けられました。

前向きに生きていく元気と勇気をもらえる作品です。

7位:にげて さがして レビュー

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ヨシタケシンスケ作 赤ちゃんとママ社

  • 文章の長さ:全年齢向け
  • ページ数:48P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ4.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:8歳頃〜
にげてさがして あらすじ

世の中にはいろんな人がいます。

中には想像力を使うのが苦手な人がいて、ひどいことをしたり、言ってきたりします

もしそういう人に出会ったら、きみがするべきことはただひとつ。逃げること。

ヨシタケシンスケさんの作品がまたまたランクインです。

ただひどいことをする人から逃げるだけでなく、自分を守ってくれる人・理解してくれる人を見つけよう、探しに行こうというメッセージは、現代社会に疲れた人々の心に響きます。

人間関係に悩む全ての人に読んでほしい作品です。

小学生以降の子どもから大人まで長く楽しめますよ。

8位:ノラネコぐんだん ケーキをたべる レビュー

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工藤ノリコ作 白泉社

  • 文章の長さ:3歳頃から
  • ページ数:32P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ5.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:3歳〜5歳

大人気『ノラネコぐんだん』シリーズから「ノラネコぐんだん ケーキをたべる」がランクインです。

ノラネコぐんだんシリーズは毎回、“ノラネコたちが何か悪巧みをするけど失敗して爆発し、ワンワンちゃんに怒られる”という毎度お決まりの展開が、子どもたちにウケるポイントです。

筆者
筆者

予想できる展開にワクワクしながらページをめくり、やっぱり予想通りだった時の楽しさが子どもにとってクセになる面白さなんですよね。

今回もノラネコぐんだんがワンワンちゃんのケーキ屋さんでいろいろやらかしますよ。

今作はマーミーちゃんが大活躍!

なんとマーミーちゃんもドッカンしますよ。マーミーちゃん好き必見の作品です。

美味しそうなケーキもたくさん登場!爆笑必至の愉快なストーリー。

ケーキ好きなお子さまにおすすめの作品です。

9位:あきらがあけてあげるから レビュー

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ヨシタケシンスケ作 PHP研究所

  • 文章の長さ:全年齢向け
  • ページ数:48P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ5.0
  • おすすめ度5.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:3歳〜
あきらがあけてあげるから あらすじ

あきらくんはチョコを食べたいけど今はまだ小さいから袋が開けられません。

でも大きくなったら自分の分もみんなの分もなんでも全部開けてあげたいと思いますが…。

ヨシタケシンスケさんの絵本は子どもの不思議な思考や行動を良く表し、子どもの気持ちを代弁している作品が多いです。

こちらの絵本もお菓子の袋を自分で開けたいという子どもの気持ちにフォーカスを当てたユニークなお話となっております。

「バリッ」「ペクッ」「キュポッ」など愉快なオノマトペもたくさん登場して子どもウケ抜群。

筆者
筆者

うちの子もあきらがいろんなものを開けるのをみて笑っていました。

また、“あきらが大きくなるまでの間にあきらといろんなものを開けたい”というあきらくんのお父さんの思いに子育て世代はグッとくるものがあるでしょう。

ユニークなお話の中に親が考えさせられるものもあり、子どもから大人まで親子で楽しめる作品です。

10位:ながいながい ねこのおかあさん レビュー

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文/キューライス 絵/ヒグチユウコ 白泉社

  • 文章の長さ:2歳から
  • ページ数:24P
  • 読みやすさ5.0
  • 子どもウケ4.0
  • おすすめ度4.0
  • 当サイトおすすめの対象年齢:2歳〜3歳
ながいながいねこのおかあさん あらすじ

子猫のおかあさんはとっても長い猫です。

ある風の強い日、子猫はお母さんのしっぽの方までふきとばされてしまい…。

お母さんの顔の方まで頑張って走る子猫。それを静かに優しく見守るお母さん。

イラストの可愛さも物語とマッチしており、読みきかせをすると心がほっこりあったかくなります

子猫の、お母さんが大好きな気持ちや、お母さんの子猫への愛情がとてもよく伝わってきて親子の絆を感じられる作品です。

筆者
筆者

お母さんが最後に子猫にかけてあげる言葉が優しくて好きです!

MOE絵本屋さん大賞2021受賞作品を読んで親子で温かいきもちになろう

時代を写すMOE絵本屋さん大賞受賞作品。

「街どろぼう」や「にげてさがして」に代表されるように、“自分の大切な人、自分を理解してくれる人、夢中になれるものを探そう”というメッセージが込められた作品や、

「あんなに あんなに」「あきらがあけてあげるから」「ながいながい ねこのおかあさん」など親子の絆を書いた物語が、上位を占めていました。

また、子を持つ親ならグッとくるものがある、子どもはもちろん大人も楽しめる作品が多い印象でした。

是非MOE絵本屋さん大賞2021受賞作品を読んで、親子でほっこり温かなきもちになってくださいね。

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