※この記事にはプロモーションリンクが含まれますが、筆者の実際の体験に基づき書かれています
おしりたんていの児童書シリーズの新刊「あらたなるかいとう」が2024年3月に発売しました。
4年ぶりの新刊とあって楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか?
しかし、この新刊「あらたなるかいとう」がやばい・怖いとX(旧Twitter)やamazonのレビュー等で話題に…。
はたして実際の内容はどんなものなのでしょうか?
この記事では、おしりたんていの新刊「あらたなるかいとう」のあらすじや内容・読み聞かせの感想をレビューします。
詳しいネタバレは避けてレビューしますので、購入を迷われている方は是非参考にしてみてください♪
おしりたんていの新刊がやばい?!「あらたなるかいとう」の内容をネタバレなしでレビュー!
作・絵/トロル ポプラ社
- ページ数:88P
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:小学校中学年〜
「おしりたんてい あらたなるかいとう」あらすじ
ある日おしりたんていが買い出しから戻ると事務所が荒らされていました。
ブラウンもいなくなっていて、テーブルには地図と「必ずこい」と書かれたメモが…。
メモに書かれた場所に向かったおしりたんていは、かいとうアカデミーに捕まってしまい…?
「おしりたんてい あらたなるかいとう」内容や読み聞かせの感想
おしりたんていの児童書シリーズは、うちの子は4歳後半頃からハマったシリーズで、全作品読み聞かせをして、家にもあるくらい好きな作品です。
今回、4年ぶりの新刊ということで楽しみにしていましたが、Xなどでやばい・怖いと話題になっていたので躊躇してしまい、読むのを先延ばしにしていました(汗)
ですが、ある日本屋さんで新刊を見つけてしまった子どもが、表紙の傷だらけのおしりたんていを見て「おしりたんていどうしちゃったの?!」と気になってしまい、どうしても読みたいということで親子で読んでみました。
結論から申し上げますと、こちらの新刊はこれまでのシリーズとは毛色が違います。
児童書というよりバトル漫画のようになっていて、路線変更したのかな?という印象です。
今回メインで出てくる敵組織の“かいとうアカデミー”は国際的犯罪組織ということで、出だしから不穏な空気が漂っています。
このかいとうアカデミーに捕まってしまったおしりたんていの姿が衝撃的でして、なんと全身拘束具姿。ろくに喋ることもできず、目も血走っていて…とても痛々しくて見ていられません。
うちの子も「怖い!!!」と怯えていました…。
いつもの紳士的なイメージのおしりたんていが好きな子は、今回の姿にショックを受けてしまうかもしれません。個人的には、小さなお子さまには見せたくない姿だと思いました。
おそらく、今作がやばい・怖いと言われている1番の理由は、このおしりたんていの拘束具姿にあるのではないでしょうか?
また、新キャラのかいとうの言葉遣いがとても悪いです。
「ブチのめす」「ぶんなぐる」など幼児には読み聞かせたくない言葉がたくさん出てきます。
私は汚い言葉のところは、かなりマイルドに言い換えて読み聞かせをしました(^^;
さらに、アイアンメイデンモチーフの拷問器具が登場したり、死を示唆する表現があったりと、終始穏やかではないです。
さすがに児童書なので、血が出たりグロいシーンがあるわけではないですが、大量のゴキ◯リに食べられて処刑されるシーンがあるので苦手な方は注意が必要です。
このように、今作「あらたなるかいとう」は、これまでのシリーズとは作者が違うのかな?!と思うくらい路線が変わっています。(作者は同じです)
今回4年ぶりの新作なので、かつておしりたんていの児童書シリーズが好きだった読者は大きくなっているはず。
このことから、おそらくターゲットとする年齢層を上げたのではないかと思います。
たしかに、絵の線が綺麗で新キャラもかっこよくて、アクションシーンも見応えがあり、バトル漫画としては面白く読めます。
小学校中学年以降の男の子なら好きな展開かもしれないなと思いました。
小学校中学年以降のお子さまが見る場合でも、暴力的な表現を見せたくない方は親が一度目を通してみるのをおススメします!
しかし、これまでのおしりたんていの児童書シリーズが好きで、同じようなほのぼのとした展開を望む読者からしたら、急な路線変更にびっくりしてしまいますよね。
まさか暴力的な表現があるとは知らずに読んでしまう子も多いと思います。
おしりたんていの児童書シリーズは今も人気で、小さな子供たちにも現役で愛され続けているシリーズですから、大きくなった子だけでなく、当然小さなお子さまも読むことを想定して作ってほしいと感じました。
(公式ホームページには主な対象年齢が5歳、6歳、小1、小2と記載がありますが、少なくとも私は、幼児や小学校低学年の子には適さないと思います。)
いつも楽しみにしていた推理もほとんどなく、ダークな迷路がちょっとあるだけだったところも残念です。
おなじみの「◯コのおしりをさがせ」コーナーはあったのでよかったです!
ちなみに、うちの子は6歳ですが、新刊は少し怖がりながら読みきかせを聞いており、おしりたんていの拘束具姿は可哀想だと言っていました。
しかし、おしりたんていが解放され、いつもの通りオナラで敵を撃退するお馴染みのシーンには笑っていたのでよかったです。
ラスト、続きがありそうな感じで終わるので、今作のようなちょっとダークな路線のまま続くのかは分かりませんが、次回作はこれまでのように終始あたたかな笑いをくれるストーリーが読めることを望みます。
長くなってしまいましたが、今作「あらたなるかいとう」はキャラの言葉遣いが悪かったり、死を示唆するような暴力的な表現があったりと、小さなお子さまへの読み聞かせには注意が必要ですが、キャラデザはかっこよく、ストーリー展開は面白くて読みやすいので小学校中学年以降のバトル漫画が好きな子なら楽しんで読んでいただけると思います。
気になった方は是非一度チェックしてみてください!
おしりたんていの新刊がやばい?!「あらたなるかいとう」の内容をネタバレなしでレビュー!まとめ
おしりたんていの児童書シリーズの新刊「あらたなるかいとう」は、キャラの言葉遣いが悪かったり、死を示唆するような暴力的な表現があったりと、小さなお子さまへの読み聞かせには注意が必要ですが、キャラデザはかっこよく、ストーリー展開は面白くて読みやすいので、小学校中学年以降のバトル漫画が好きな子なら楽しんで読んでいただけると思います。
続きが気になるラスト!
次回作に期待です!
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