子どもに大人気のヨシタケシンスケさんの絵本。
2022年2月11日に発表された「小学生が選ぶ!第3回“子どもの本”総選挙」TOP10の中になんと3冊もランクインしています。
しかし、実は大人にこそ読んでほしい作品がたくさんあるのです。
クスリと笑えて共感できる“育児あるある”や、世の中の疑問、普段なかなか触れられないタブーなどを題材にした、ユーモアたっぷりで優しさ溢れるヨシタケシンスケさんの絵本。
どの作品も、育児や仕事に追われ疲れ切った心に寄り添い、楽しい笑いで癒してくれます。
読み終わったあとは肩の力が抜けリラックスできますよ。
ヨシタケシンスケさんの作品は、2024年現在、絵本は全部で26作品出版されております。
この記事では、その中でもヨシタケシンスケさんの絵本大人向けおすすめ3選をご紹介します。
年間600冊以上の絵本を読む絵本マニアの筆者がヨシタケシンスケさんの大人向けおすすめ絵本を厳選しました♪
※記事にはPRが含まれます
ヨシタケシンスケさんの絵本大人向けおすすめ3選
あんなにあんなに 感想・レビュー
著者:ヨシタケシンスケ ポプラ社
- 文章の長さ:全年齢向け
- ページ数:48P
- 読みやすさ
- おすすめ度
子育ては「あんなに」の連続。あんなにおもちゃを欲しがってたのに買ったらすぐに飽きてしまったり、あんなに元気だったのに急に風邪をひいたり。そしてあんなに小さかったのに…あっという間に大人になってしまう。
「あんなにあんなに」は特に子育て中のパパママさんに読んで欲しい作品です。
このお話にはたくさんの「子育てあるある」が詰まっているので、どんな方でも共感しながら読んでいただけます。
子どもに良い意味でも悪い意味でも振り回される子育て。
目まぐるしく毎日が過ぎていき、時には大変な思いばかりすることもあるかもしれません。
物語に出てくるお母さんと男の子もいろんな思い出があったようです。
でも、大人になった我が子を見て、辛いことも楽しいこともあんなにたくさんあったのに“まだ足りない”と思うお母さんの気持ちに涙なしには読めません。
子育てをしていると、特に子どもが小さいうちは毎日忙しく時間に追われ、自分の時間もなかなか持てないのでついイライラしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、いつか大人になって離れていってしまうその時を考えて、今この瞬間、子どもと一緒に過ごせる時間を大切にしようと心から思える作品です。
普段は忙しくて考えられないけど子どもと過ごせる時間は、きっとあっという間。
子どもと過ごせる時間の大切さに改めて気付かされ泣いてしまいました…。
クスリと笑えるユーモアの中に泣ける要素もあり、読み終わった後、心が温かくなりました。
特に毎日子育てを頑張ってちょっと疲れてしまったパパママさんに是非読んでもらいたい、大切なことを思い出させてくれる作品です。
もうすでに子どもが大きくなった方、孫ができた方が読んでもグッとくる作品ですよ。
▼公式サイトより、一冊まるごと読めちゃう動画です。是非チェックしてみてください。
▼「あんなにあんなに」は2021年12月28日に発表された「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」の第1位にも選ばれています。
ヨチヨチ父 とまどう日々 感想・レビュー
著者:ヨシタケシンスケ 赤ちゃんとママ社
- 文章の長さ:全年齢向け
- ページ数:128P
- 読みやすさ
- おすすめ度
「ヨチヨチ父」は、ヨシタケシンスケさんが父親として育児をする中で感じた戸惑いや困惑をもとに、パパ目線で描いた育児エッセイ漫画です。
出産する妻にドン引きしたり、赤ちゃんとの意思疎通ができなくてモヤモヤしたりと、はじめてパパになった人の思考を赤裸々に描いています。
育児は楽しい面ばかりではないのが現実ですよね。辛かったりモヤモヤしたり…。特に赤ちゃんの頃は毎日忙しく心の余裕も持てないかもしれません。
「ヨチヨチ父」は、そういった大変な面にも焦点を当てているのが特徴です。
是非、育児が大変でつらいと感じているパパママに読んでほしい作品です。
育児は最初の1〜2年が特に大変ですが、この作品は辛い時いつでも味方になってくれ、大変な赤ちゃんのお世話もクスリと笑えるように見方や考え方を変えてくれる作品です。
例えば、『大部分のパパにとって、子育てがおもしろいと感じられるのは赤ちゃんが言葉をしゃべれるようになってから』『赤ちゃんができるとパパは、家庭は安らぎの場所という幻想が崩れて戸惑う』など、
育児が大変で困っているパパが読むと、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと、心が楽になるかもしれません。
また、ママにとっても『あらゆることを犠牲にしてでも睡眠時間を確保するのが大事』『部屋の掃除や身なりを整える作業は夜ちゃんと寝てくれる赤ちゃんのママとパパがすること』など、
目まぐるしい毎日の育児の大変さに共感し、励ましてくれるような言葉がたくさんあるので、心強いですよ。
私もこの作品を読んで、はじめての子育てに対し感じているモヤモヤが少し解消され、“あまり頑張らず、もう少し肩の力を抜いてやってもいいんだ”という気持ちになれました。
また、漫画なので忙しい中でもサクッと気軽に読めちゃうのが嬉しいポイントです。パパもママもどちらにもおすすめしたい作品です。
「ヨチヨチ父」を読んだらパパの思考が分かって、産後夫に感じていたイライラが減りました。
プレパパ・ママさんへのプレゼントにもおすすめです♪
あつかったらぬげばいい 感想・レビュー
著者:ヨシタケシンスケ 白泉社
- 文章の長さ:全年齢向け
- ページ数:64P
- 読みやすさ
- おすすめ度
「あつかったらぬげばいい」では、あれこれ考えすぎる私たちに、生きていく上での悩みについて、ヨシタケシンスケさん流の解決策をユーモアたっぷりに提示してくれています。
あつかったらぬげばいい。
ヘトヘトに疲れたら歯も磨かずにそのまま寝ればいい。
太っちゃったら仲間を見つければいい。
誰も傷つけたくなかったら上手な嘘をつけばいい。
疲れているのかどうかよくわからなくなったら疲れたことにすればいい。
「あつかったらぬげばいい」著者:ヨシタケシンスケ 白泉社
「あつかったらぬげばいい」の当サイトおすすめの対象年齢は6歳前後〜大人です。
お子さまにも読み聞かせができますし、大人が読んでも考えさせられる作品です。
疲れていてもついつい頑張ってしまうことってありますよね。
そして、もっと疲れて動けなくなってしまい、どうしたらいいか分からなくなってしまうことも…。
でもこの絵本を読むと、疲れたら休むことも、あれこれ考えすぎてなかなか行動できない様々なことも、暑かったら脱ぐのと同じように、自然と当たり前のように実行していいんだと気付かされます。
私もあれこれ考えすぎて悩んでしまうタイプですが、この作品を読んだら悩んでいることが案外簡単に解決できることを知りました。「もっとシンプルに気楽に生きればいいのでは?」と思えるようになりました。
いつもがんばりすぎちゃう人がもっと気楽に生きれるように優しく提案してくれる作品です。
▼クリスマス限定カバーバージョンもあります!
国内最大級の絵本情報サイト『絵本ナビ』で購入できますよ。
※画像をクリックすると商品ページに飛んで詳しい情報がみれます
▼2022年4月1日に発売された「あつかったらぬげばいい」の姉妹作もおすすめです。
▼最新作のレビューはこちら
大人こそヨシタケシンスケさんの作品を読んで心をほぐそう
子どもに大人気のヨシタケシンスケさんの絵本ですが、実は大人にこそ読んでほしい作品がたくさんあるのです。
クスリと笑えて共感できる“育児あるある”や、世の中の疑問、普段なかなか触れられないタブーなどを題材にしたユーモアたっぷりで優しさ溢れるヨシタケシンスケさんの絵本。
どの作品も、育児や仕事に追われ疲れ切った心に寄り添い、楽しい笑いで癒してくれます。読み終わったあとは肩の力が抜けリラックスできますよ。
是非ヨシタケシンスケさんの絵本を読んで疲れた心をほぐしてみませんか?
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