今まで読んだ絵本をレビューします。
今回は「ねないこだれだ」(せなけいこ作・絵 福音館書店)です。
有名なおばけの絵本、一度は目にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
有名だから読んであげたいけど内容が怖い?子どもに読んでも大丈夫なのか?と心配な人もいると思います。
はたして「ねないこだれだ」は怖い絵本なのでしょうか?
この記事では「ねないこだれだ」が怖い絵本なのかどうか、対象年齢や内容、ねらいなど詳しくレビューしますので是非参考にしてみてくださいね。
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ねないこだれだ 対象年齢
この作品の当サイトおすすめの対象年齢は2歳です。
絵本「ねないこだれだ」は怖い?内容やねらいなど詳しくレビュー
- 文章の長さ:1歳〜2歳向け
- ページ数:24P(1歳〜2歳向け)
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:2歳
絵本 ねないこだれだ 内容・読み聞かせの反応
夜中はおばけの時間です。夜中に起きているとおばけの世界に連れていかれてしまいます。
時計が鳴ったり、泥棒が出てきたりと、夜の不気味な雰囲気がよく伝わってきて2歳頃の子どもでも怖いと感じるようです。
文章がとても短く、赤ちゃんが好むとされる黒の背景の絵本ですので、1歳頃から読んでいただけますが、
お話の内容を理解できるようになるのは、“怖い”という概念が分るようになる2歳頃でしょう。
1歳前半の子ですと、お話の内容は分からなくても、黒い背景に白いおばけのコントラストのはっきりした絵がとても気に入るようで、じっと見てくれます。
うちの子は1歳の時も気に入って読んでいました。
特に夜中に起きている子を見つけた時の「あれ あれ あれれ……」のページに爆笑してました……
あれ?怖くないの?笑
2歳頃になると“怖い”という感情が芽生えてきますので、こちらの絵本も怖がるようになります。
うちの子も2歳になると怖がっていました!夜に読んであげると「おばけになりたくないから寝る!」と言っていました。
夜なかなか寝ないで遊んでしまう子には効果てきめんのおすすめの絵本ですよ。
ただし、あまり怖がるようでしたら読むのをやめてあげましょうね。
ねないこだれだ ねらい
「ねないこだれだ」は夜なかなか寝ないで遊んでしまう子におすすめと言いましたが、そもそも作者のせな けいこさんはしつけの為の絵本としてこちらの絵本を書かれたわけではないそうです。
この本はよく、しつけのための本と間違われるのですが、そんなつもりで書いたのではありません。しつけの本だったら、子どもはこんなに好きになってくれるはずがありません。子どもは敏感ですからね。そういったことはすぐにわかってしまうんです。東洋経済オンライン 名作絵本「ねないこだれだ」の意外な真実より引用
あくまで「子どもの世界を描いた絵本」であり、出てくるおばけも子どもを脅すおばけではなく、おばけの世界で自由気ままに生きているのだそう。
私の本にでてくるおばけは、子どもを脅すおばけではないんです。ましてや誰かが死んで、化けて出てくるのでもない。おばけは、おばけの世界で自由気ままに生きている。そして、子どもはそのことを知っているのです。だからちょっぴり怖くても、やっぱりおばけが好きで仕方ないんです。しつけをしたり、脅したりするおばけだったら、子どもが好きになるはずないじゃないですか。東洋経済オンライン 名作絵本「ねないこだれだ」の意外な真実より引用
私は子どもの世界をずっと描いてきました。だから、お父さんやお母さんにも、「子どもの世界ってどうなのだろう」と創造力を働かせて、絵本を選んでいただけたらと思うのです。大人には意味がわからなくても、子どもが夢中になっている本があると思います。それはもしかすると、子どもの世界だけが描かれているからかもしれません。東洋経済オンライン 名作絵本「ねないこだれだ」の意外な真実より引用
子どもは不思議とおばけが気になる存在のようです。怖いけど、気になる絵本。その怖さも面白いようです。
また、子どもが怖がりながらも夢中になるのは、なかなか寝ない主人公に自分を重ねているからかもしれませんね。
怖さの中に面白さがある子どもの世界を描いた絵本。
夜なかなか寝ない子へ読んであげるのもいいですが、それ以上に奥が深い絵本なのかもしれませんね。
うちの子も怖がりながらも何度も「読んで〜!」と持ってきてくれました!
▼ねないこだれだのグッズはこちら
関連作品
「ねないこだれだ」は黒の背景の絵本です。
赤ちゃんは黒の背景に鮮やかな色で描かれたコントラストのはっきりとした絵本は、認識しやすいので大好きです。
例えばこちらのシリーズは、赤ちゃんの目を惹きお話も分かりやすく、まさに赤ちゃんの“好きな要素”が詰まった絵本ですのでおすすめですよ。
絵本「ねないこだれだ」は怖い?レビューまとめ
「ねないこだれだ」は怖さの中に面白さがある子どもの世界を描いた絵本です。
夜寝ないで遊んでしまう子に読んであげるのもいいですが、それ以上に子どもを惹きつける不思議な魅力のある作品です。
有名な絵本ですので是非一度読みきかせてあげてみてくださいね。