福音館書店といえば、「ぐりとぐら」「はじめてのおつかい」「こんとあき」など、誰もが一度は目にしたことのある名作絵本をたくさん刊行している出版社です。
年間600冊以上の絵本を子どもに読み聞かせる絵本マニアの筆者も、「絵本選びに迷ったら福音館書店の絵本を選んでおけば間違いない」と思うくらい絵本において信頼のおける出版社です。
特に福音館書店の【こどものとも傑作集】の中には魅力的な作品がたくさんあります。
思いやりの気持ちを育む絵本やハラハラドキドキの冒険ストーリー、個性を大切にする気持ちを育てる絵本など…どの絵本もお子さまの気持ちに寄り添ったストーリーなので子どもウケがいいですよ。
この記事では、そんな福音館書店のこどものとも傑作集の中から、子どもに読み聞かせたいおすすめの絵本6冊を厳選してご紹介します。
数多くあるこどものとも傑作集の中で、どの絵本を読もうか迷われた際に是非参考にしてみてくださいね♪
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福音館書店こどものとも傑作集おすすめ6選
「はじめてのおつかい」対象年齢やあらすじ・読み聞かせの感想
筒井 頼子 作/林 明子 絵 福音館書店
- 文章の長さ:3歳から〜
- ページ数:32P(3歳から〜)
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:3歳から〜
みいちゃんがお母さんに牛乳を買ってきてくれる?とおつかいを頼まれました。みいちゃんはもう5歳だからできると言って出かけます。お店の前について「牛乳ください」と言いますが、小さな声しか出なくて…?
この表紙、誰もが1度は見かけたことがあるのではないでしょうか?“牛乳を買うストーリー”と記憶している方もいらっしゃると思います。
絵本「はじめてのおつかい」は主人公みいちゃんの成長物語です。
緊張してしまって「牛乳ください」と大きな声で言えず不安な気持ち、転んでも泣かずにひたむきに頑張る姿、おつかいが無事にできた時の達成感…。どのページにもきっとお子さまが共感するシーンがあると思いますよ。
登場人物達の表情がとても豊かで、ハラハラドキドキの冒険ストーリーに引き込まれます。
主人公のみいちゃんと一緒におつかいをする気分を味わえますよ♪
我が家の下の子は、絵本大好きな上の子に比べて絵本にあまり興味がなかったのですが、この絵本だけは興味津々で何度も読んでとせがまれました。
林明子さんの作品に登場する主人公は、まるで本物の子どものようにとても表情豊かでリアルに描かれているので、そこが子どもを惹きつける魅力のようですね。
絵を見ているだけで物語の内容が分かり、お子さまが自分で話を追いやすいので、3歳頃からの読み聞かせにピッタリです。
また、小さなお子さまへの読み聞かせだけでなく、お子さまが大きくなり、「そろそろお子さまひとりだけでおつかいをさせてみようかな」と思った時に読んであげるのもおすすめです。
子どもの気持ちに寄り添ったストーリーなので、どの年齢に読み聞かせてもきっとお子さまの心に残る一冊となることでしょう。
▼林明子さんの作品はこちらもおすすめです。
「そらまめくんのベッド」対象年齢やあらすじ・読み聞かせの感想
なかやみわ 作・絵 福音館書店
- 文章の長さ:3歳から〜
- ページ数:28P
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:3歳から〜
そらまめくんの宝物は雲のようにふわふわで綿のようにやわらかいベッドです。お友達のえだまめくんやさやえんどうさんにベッドを使わせてと言われても絶対に誰にも使わせようとしません。ところがある日そんな大切なベッドがなくなってしまい…?
「そらまめくんのベッド」は、他人を思いやる気持ちを育む絵本です。
お子さまがお友だちと貸し借りができなくて悩んでいる方にもおすすめの作品です。
お気に入りのおもちゃをお友達に貸してあげるのはなかなか難しいですよね。
そらまめくんもお気に入りのベッドはどうしても貸したくないようです。
しかし、お友達の優しさや自分より小さいものの存在に触れることによって、だんだんと思いやりの気持ちがめばえてくるそらまめくん。
そらまめくんのように自分のおもちゃを貸したくないというお子さまも、この絵本を読めば貸し借りができるようになるかもしれませんね。
うちの子たちも普段おもちゃの取り合いでよくきょうだい喧嘩をしていますが、この絵本を読み聞かせた後は少しだけお互いに優しくなり、おもちゃを貸してあげられるようになります(笑)
優しいタッチの絵に読者も心がほっとほぐれますよ。
そらまめくんやお友達の豆たちの可愛さに癒されます。
そして、草花や夕焼けなど、自然の豊かな情景にも、是非注目して読んでみてくださいね。
ふわふわのベッドで寝るそらまめくんが本当に気持ち良さそうで、温かな気持ちになれるので寝かしつけにもおすすめの作品です。
「ぐるんぱのようちえん」対象年齢やあらすじ・読み聞かせの感想
西内ミナミ 作 堀内誠一 絵 福音館書店
- 文章の長さ:3歳から〜
- ページ数:28P
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:3歳から〜
ずっとひとりぼっちで暮らしてきた大きなぞうのぐるんぱ。ある日働きに出ることにしましたが、ぐるんぱは大きすぎるのでどこへ行ってもうまくいきません。そこへ、子どもが12人もいるお母さんに子守りを頼まれて…。
「ぐるんぱのようちえん」は、“誰にでも長所やそれを活かせる環境がある”ということを教えてくれる元気と勇気をもらえる作品です。
ぐるんぱは体が大きいのでどんな仕事をしてもうまくいきませんが、そんなぐるんぱでも自分の特徴を活かせる場所を見つけます。
ラストは読者も思わずニコニコ笑顔になること間違いなしのハートウォーミングな物語ですよ。
絵の可愛さはもちろん、一生懸命働くぐるんぱがとっても愛くるしいですよ。
しょんぼりしたり喜んだり…情緒豊かなぐるんぱに、お子さまも感情移入しながら読んでいただけると思いますよ。
ストーリーもわかりやすいので3歳頃からの読み聞かせにおすすめの作品です。
「ぞうくんのさんぽ」対象年齢やあらすじ・読み聞かせの感想
なかのひろたか 作・絵 なかのまさたか レタリング 福音館書店
- 文章の長さ:2歳から〜
- ページ数:28P
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:2歳から〜
今日はいい天気。ごきげんで散歩に出かけたぞうくん。途中でかばくんに出会い背中に乗せます。次にわにくんに出会い、わにくんはかばくんの背中に乗ります。最後にかめくんに出会い、かめくんはわにくんの背中に乗って…?
この絵本の面白いところは、重いと言いながらも次々と動物が背中に乗っていくところです。
かばくんはぞうくんの背中に、わにくんはかばくんの背中に、かめくんはわにくんの背中に…。
そんなに乗って大丈夫かな…?と思いきや、「やっぱりそうなるよね」という予想通りの展開が子どもたちの心を鷲掴みにします。
子どもは、次のページはどうなるのか予想しながら読み聞かせを聞き、その予想通りの展開だった時に最高の面白さを感じるものです。
「うわーっ」のところはうちの子も笑っていました。お気に入りのシーンです♪
動物たちのおっとりした顔も、シンプルだけど可愛くて癒されますよ。動物が好きな子におすすめです。
とても分かりやすいストーリーで文章も短いので、2歳頃からの読み聞かせにおすすめの作品です。
「のろまなローラー」対象年齢やあらすじ・読み聞かせの感想
小出正吾 作 山本忠敬 絵 福音館書店
- 文章の長さ:3歳から〜
- ページ数:28P
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:3歳から〜
ローラーが重い車を転がしながら道を行ったり来たりしていると、後ろからトラックがやってきて邪魔だと言って追い越していきます。その後も立派な車や小型自動車が次々とローラーのことをのろまだとばかにして追い越していきますが…。
絵本「のろまなローラー」は、個性を大切にする気持ちを育む絵本です。
また、どんな仕事でも意味のある重要な仕事だということを教えてくれます。
トラックや立派な車もたしかにかっこよくて素敵かもしれませんが、ローラーだってのろまなだけではありませんよね。
ローラーが無ければでこぼこ道を平らにできません。
最初はローラーのことをばかにしていた他の車たちも最後には、ローラーの仕事の重要性に気づき、感謝します。
絵本に登場する車はそれぞれ個性がありますが、“みんな違ってみんな素敵”ということを感じられる、個性を大切にする気持ちを育てる作品です。
のろまだとばかにされても、みんなに優しいローラーが、とても魅力的な作品です♪
車が好きな子への読み聞かせにもおすすめですよ。
「そらいろのたね」対象年齢やあらすじ・読み聞かせの感想
なかがわ りえこ 作 おおむら ゆりこ 絵 福音館書店
- 文章の長さ:3歳から〜
- ページ数:28P
- 読みやすさ
- 子どもウケ
- おすすめ度
- 当サイトおすすめの対象年齢:3歳から〜
ゆうじが野原で模型飛行機を飛ばしていると、きつねがやってきて“そらいろのたね”と飛行機をとりかえっこしようと提案します。ゆうじが家に帰って“そらいろのたね”を植えてお世話をすると、なんと土の中から空色の家が出てきました。
空色の家は町じゅうの子どもや森じゅうの動物が入るくらい大きくて立派な家になりました。それを見たきつねは飛行機を返すから家を返してと言い、家にいるみんなを追い出してしまい…。
「そらいろのたね」は他人を思いやることの大切さを学べる絵本です。
物語では、空色の家でみんなが楽しく過ごしているところにきつねがやってきてみんなを追い出し、家を独り占めしてしまいます。
しかし、そんな他人を思いやらない自分勝手な行動をするきつねには、バチが当たってしまいます。
この絵本を読んできつねを反面教師にして、お子さまが他人を思いやる気持ちを持つことの大切さを感じてくれたら嬉しいですね。
幼稚園や保育園に行き、集団行動を始めるお子さまへ読み聞かせてあげるのもおすすめです。
「そらいろのたね」は、名作絵本「ぐりとぐら」でお馴染みの著者、なかがわ りえこさんとおおむら ゆりこさんの作品です。
「ぐりとぐら」のお話や絵が好きな子にもおすすめですよ。
種から空色の家が出てくるなんてとってもユニークですよね!
想像力を育む作品です。
▼「ぐりとぐら」のレビューはこちら
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福音館書店こどものとも傑作集おすすめ5選まとめ
この記事では、福音館書店のこどものとも傑作集の中から、子どもに読み聞かせたいおすすめの絵本6冊を厳選してご紹介してきました。
福音館書店は、年間600冊以上の絵本を子どもに読み聞かせる絵本マニアの筆者も、「絵本選びに迷ったら福音館書店の絵本を選んでおけば間違いない」と思うくらい絵本において信頼のおける出版社です。
特に福音館書店の【こどものとも傑作集】の中には魅力的な作品がたくさんあります。
思いやりの気持ちを育む絵本やハラハラドキドキの冒険ストーリー、個性を大切にする気持ちを育てる絵本など…どの絵本もお子さまの気持ちに寄り添ったストーリーなので子どもウケがいいですよ。
【こどものとも傑作集】は良質な絵本ばかり!是非たくさん読み聞かせてあげてくださいね♪